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管理と共存。CSI5ファイナリストの”生物多様性”に対する取り組み

事業レポート

管理と共存。CSI5ファイナリストの”生物多様性”に対する取り組み

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2024年5月に開催されたCSIチャレンジ5。今回はそのファイナリストの企業である株式会社うぃるこがどのように生物多様性という課題に取り組んでいるかをご紹介します。

管理と共存

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株式会社うぃるこは新潟県に本拠地を構える獣害対策のコンサルティング会社です。
代表の山本麻紀さんは長岡技術科学大学の准教授であり、環境省鳥獣保護管理プランナー、第1種狩猟免許、罠免許、麻薬研究者免許などの資格も多く持つ獣害対策のエキスパートです。
鳥獣被害に対する支援活動する一方で野生動物との共存に力を入れており、データによって野生動物を管理することで人にも動物にも優しい世の中をつくるために活動をしています。

人、環境、動物の全てにアプローチを

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一般的に鳥獣被害への対策というと動物に対するアプローチを考えがちですが、うぃるこでは人と環境、動物の全てに対して防除を行うことでより共存しやすい状況をつくっていきます。

ー人ー
人に対しては
電気柵などで農作物を守って被害を減らす直接的防除を行います。
ー環境ー
一方で環境に対しては集落周辺の草刈り等による間接的防除を行います。
上記の二つは社会学・建設・土木・農林業・農村振興・行政のエキスパートによって実行されます。
ー動物ー
動物に対しては野生動物の数を管理して被害を減らす、直接的防除を行います。
こちらに関しては野生動物管理学や狩猟学に基づいたアプローチになります。

野生動物の被害対策は
基本的には個体群管理、群れの個体数管理、農地を守る被害防除、生息地管理の3つをバランスよく行っていく必要があり、これらをうぃるこに所属する各分野のエキスパートがデータを基に実行していきます。

中山間地帯の活用

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野生動物との共存をしていく上で欠かせないのが緩衝地帯です。
野生動物の多くは山野中に生息していましたが、近年は中山間農業地域やその更に下の市街地まで出没するケースが数多く見受けられます。動物との緩衝地帯を確保出来なければ野生動物の年出没は増加し、安全名生活は人と動物共に失ってしまいます。

そこでうぃるこは昔の里山に着目し、木や草木など自然の恵みを一つも無駄にする事の無い持続可能な地域をつくろうとしています。
自然エネルギーを利用しながら山や草地の恵みを利用する”循環型農村産業”を行う地域が複数箇所生まれると、緩衝地帯は更に広がり都市部への野生生物の出没は抑えられると考えられます。
野生動物との共存、ゼロエミッションと二つの大きな課題に取り組むうぃるこ、獣害対策のエキスパートがつくる地域に注目していきたいです。

▼その他記事はこちらから


ARUNseedでは他にも様々な社会起業家と協力しながら社会課題の解決に取り組んでいます。過去のCSIチャレンジでは、ジェンダー平等やコロナ禍の途上国支援などをテーマに社会活動家との協力関係を築いてきました。
更なる活動のための寄付や会員を随時募集しています。ご興味のある方はぜひこちらから参加をお願いいたします。https://www.arunseed.jp/join/donation

その他CSIチャレンジ5活動報告はこちら
株式会社うぃるこのHPはこちら

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