CSI Challenge 3
CSIチャレンジ3は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で深刻な問題に直面している途上国の人たちに寄与するビジネスを展開する起業家の発掘・支援を目的として開催しました。具体的には、コロナ禍の影響を受ける、社会的に弱い立場に置かれている女性・子ども・難民を現地で助けることのできる起業家を発掘し、彼らのビジネスを投資の形で支援することが目的です。
ビジネスコンペティションでは、全世界を対象に募集し、アジア、中東、アフリカを含む26ヵ国104社からの応募をいただきました。事業内容は、農業、教育、環境、ヘルスケアなど多様な分野に渡りました。また応募企業の35%は女性経営者でした。書類選考、オンライン・インタビューを経て、パレスチナ・ガザ地区、シエラレオネ、インド、ミャンマー、インドネシアから6社が、ファイナリストに選出、有識者による最終審査会で優勝企業を決定しました。
クラウドファンディング
クラウドファンディングでは、281名の方からご支援をいただき、552万円を調達することができました。
米倉 誠一郎 | 法政大学大学院教授、一橋大学名誉教授、一般社団法人 Creative Response Social Innovation School 学長 |
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渋澤 健 | シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役、コモンズ投信株式会社取締役会長 |
木越 純 | バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ東京支店副会長 |
小木曽 麻里 | 株式会社ファーストリテイリング社長室ダイバーシティ推進担当部長 |
原 ゆかり | 株式会社SKYAH CEO |
安達 一 | 笹川平和財団 常務理事 |
宮崎 桂 | 独立行政法人国際協力機構 ガバナンス・平和構築部長 |
功能 聡子 | ARUN Seed 代表理事 |
タイトルは何れも当時
結果 | 企業名 |
所在国 (URL) |
事業概要 |
優勝 |
ドゥ・アニャム Du Anyam |
インドネシア |
伝統工芸品販売支援 |
笹川平和財団賞 |
グリーンノベーター Greenovator |
ミャンマー |
農業向けモバイルアプリ |
ファイナリスト |
ジャニトリ・イノベーションズ Janitri Innovations |
インド |
リモート医療サービス |
ファイナリスト |
シロナ・ハイジン Sirona Hygiene |
インド |
生理・衛生用品製造販売 |
ファイナリスト |
モサビ Mosabi |
シエラレオネ |
零細業者向け教育・金融サービス |
ファイナリスト |
ジーゲイトウェイ GGateway |
パレスチナ |
教育・ITアウトソーシング |
優勝企業には、インドネシアで、アプリを用いて農村部の職人と購買企業を繋ぎ、サプライチェーンの見える化や、農村部の職人に対する金融アクセス提供などのサービスを行うDu Anyam(ドゥ・アニャム)が選ばれました。コロナ禍で現地訪問が難しい状況が続いたため、オンラインでのデューデリジェンスを経て、投資を実行しました。農村女性の工芸品生産からの収入の増加、安定化による、女性のエンパワーメントと貧困削減が期待されています。