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拡大路線から切り替え、収益構造の改善に注力 ー投資先の今:CSIチャレンジⅠ優勝企業ステラアップスー

事業レポート

拡大路線から切り替え、収益構造の改善に注力 ー投資先の今:CSIチャレンジⅠ優勝企業ステラアップスー

拡大路線から切り替え、収益構造の改善に注力 ー投資先の今:CSIチャレンジⅠ優勝企業ステラアップスー
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拡大路線から切り替え、収益構造の改善に注力!! ~投資先の今:CSIチャレンジⅠ優勝企業ステラアップス~

ステラアップスは、酪農家から生乳メーカーに至るサプライチェーンにITデバイスを導入し、酪農業の生産性と品質の向上・安定化の実現を目指す企業です。牛乳が農家から消費者に届くまでのすべての過程(生産→業者買取→冷却→流通販売)において、ITデバイスを活用して管理を行い、牛乳がどんな状態で生産され、どこに保管され、どのように輸送され、いくらで売れているのかをすべて1つの端末で管理できる画期的な仕組みを開発しました。

CSIチャレンジⅠの優勝企業で、2017年12月に、ARUN Seedより5万ドルの社会的投資を実行しました。

コロナ禍を越えて……ステラアップスの今

新型コロナウイルスの拡大に伴う大規模なロックダウン中は、流通経路の遮断や、生乳生産の減少といったマイナス要素が多くなり、同社でも結果的に売上の減少といった負の影響を受けました。しかしこれらは一時的なもので、多くの国民が「ステイホーム」を強いられ生乳の個人消費が大きく伸びたことで、全体として乳製品の需要自体は減らず、大きな打撃とはなりませんでした。

その後、社会が正常化するタイミングで、急速なインフレとなりました。しかし、牛乳のニーズは底堅いため、酪農家や卸売業者の利益は大きく減らず、ステラアップスのビジネスへのインフレの影響は限定的となっています。

また、コロナ禍では、都市部で仕事を失った若者が農村部に戻り、彼らが生乳生産・販売に従事する例も見受けられるといったプラスの要素もありました

ビジネス基盤の多角化を目指し、様々な新事業に着手

その後、ITデバイス・サービスの提供だけではなく、自らがサプライチェーンを担う事業への進出を実現しました。ステラアップスが自社で牛乳を精製し、販売することも始めました。2021年には飼料ビジネスにも参画。インド中部が中心ですが、インド北部など他地域への拡大も目指してきました。

また、卸売業者やステラアップス自身が酪農家に代金を支払う際の決済システムを独自開発し、その浸透を図っています。これは、ステラアップスが牛乳のサプライチェーン全体を掌握し、ビジネスの安定化と拡大を図るための施策の一つです。

拡大路線から切り替え、収益構造の改善に注力

2022年は、これまでの拡大路線から切り替え、収益構造の改善に注力した年となりました。農村を回るスタッフの1人当たりの担当領域を広げるなどし、コスト削減に努めています。

乳業業界全体としては、飼料価格の高騰等から生産コストは上昇していますが、ある程度消費者価格への転嫁が出来ており、経営への影響は限定的と言えます。

CEOランジス・ムクンダン(Ranjith Mukundan)氏よりコメント

この1年注力してきた収益構造の改善には、一定の成果を見ることができました。2023年も引き続き自社サプライチェーンの拡充に加え、飼料・原料ビジネスや金融サービスにも力を入れていき、継続的な成長を目指します。

2023年1月にはNHKでも取り上げられました!

▼品質向上へ数値で「見える化」 酪農家の収入もアップ
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/articles/2023_0112.html

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