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第3回CSIチャレンジ 最優秀企業のDu Anyamへの投資が完了しました!

事業レポート

第3回CSIチャレンジ 最優秀企業のDu Anyamへの投資が完了しました!

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第3回CSIチャレンジ 最優秀企業のDu Anyamへの投資が完了しました!

2021年11月、2020年に開催した「第3回クラウド・ソーシャル・インベストメント・プログラム(CSIチャレンジ3)」の最優秀賞獲得企業であるDu Anyam(ドゥ・アニャム)に対する投資を完了したことをご報告いたします。

2020年はコロナ禍の課題に取り組む起業家を発掘

社会企業家を発掘する「ビジネスコンペティション」と、寄付を呼びかけながら社会的投資を促進するためのプラットフォームづくりを目指す「クラウドファンディング」の両輪で構成される「CSIチャレンジ」。

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第3回目となる今回は、コロナ禍で深刻な問題に直面している途上国の人たちに寄与するビジネスを展開する起業家の発掘・支援を目的として実施しました。アジア、中東、アフリカを含む26ヵ国104社から応募いただき、事業内容も農業、教育、環境、ヘルスケアと多様な分野に渡りました。またそのうちの35%は女性経営者が占めています。

優勝企業はインドネシアのスタートアップ「Du Anyam(ドゥ・アニャム)」

優勝企業には、アプリを用いて農村部の職人と購買企業を繋ぎ、サプライチェーンの見える化や、農村部の職人に対する金融アクセス提供などのサービスを行い、将来的には、金融へのアクセス提供も検討しているDu Anyamが選ばれました。

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<取り組む課題>

インドネシアの農村部では、伝統工芸品の販売が大きな収入源となっており、SME(中小企業)は120万社存在しますが、グローバルマーケットへの展開ができていません。また、デジタル化もできていないため非効率な販売をせざるを得ず、収入向上が難しくなっています。

<評価された点>

Du Anyamは、ビジネスによる裨益者の広がりが期待できること、コロナ禍により観光産業からの収入が激減する農村のSMEsに対して、オンラインでのグローバル展開を通じて収入確保の道を開いたこと、役員全員が女性で女性のエンパワーメントに貢献していることなどが評価されました。

10か月のデューデリジェンスと交渉を経て5万ドルの投資を実現

リモートでのデューデリジェンスに時間を要したものの、2021年6月2日にARUN Seed投資委員会にて正式に投資を決定しました。その後11月に投資が完了いたしました。

今後は、ビジネスモデルへの助言などさまざまなインキュベーションサポートを提供し、Du Anyamの成長を支援していく予定です。

<投資概要>

  • 投資先:PT KARYA DUA ANYAM (“DU ANYAM”)
  • 金額:USD50,000.00
  • 投資方式:転換社債型新株予約権付社債
  • 資金使途:インドネシアの零細生産者向けスマホアプリの開発・サービス展開

<Du Anyamの今後のビジネス展開>

零細生産者の販路拡大策として、グローバルリテーラーとの商談が最終段階にある他、アプリを通じたEコマースへのアクセスを提供していきます。加えて自治体や、NPO、企業CSRとも連携し、クラフト生産者以外の零細生産者の間でのアプリの使用を拡大し、サービスの提供を図っていきます。

<社会的インパクト>

Du Anyamが販売、生産を支援するクラフト業者はもとより、クラフト以外で、アプリの対象ターゲットとなる零細生産事業者の56%が女性との統計があります。当社のビジネスモデルは、女性の収入を向上させ、家庭内での女性の意思決定権を強め、家族の栄養状態や家計・貯蓄の改善に寄与すると考えます。

コロナ禍のクラウドファンディングで資金を調達

今回の投資は、クラウドファンディングやスポンサーの皆様からのお金を原資に行いました。

2020年6月29日から8月31日にかけて「コロナ禍でも世界はひとつ。途上国の社会起業家にエールを!」をテーマに行ったクラウドファンディングでは、281人のご寄付者に恵まれました。552万円のご支援を得ることが出来、当初の目標額を大幅に上回る結果で終了することができました。また、複数の企業・団体様よりご後援・ご協賛をいただきました。

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2020年の3月頃からCSIチャレンジ3の立ち上げ準備を進めていましたが、同時にコロナ禍の影響が日本でも、そして途上国でも顕著になってきた時期でした。

日本でも影響を受ける方々が増える中、我々はCSIチャレンジ3を通じて何を行うべきか、クラウドファンディングを通じて皆さんにどんなメッセージを伝えるべきか、答えがない中プロジェクトメンバーで議論を重ねました。

その中でたどり着いた答えは、「途上国の中でも、特に弱い立場にいる女性・子ども・難民の方々を現地で助けることのできる起業家を発掘し、彼らのビジネスを投資の形で支援する」というものでした。

私たちがたどり着いた想いに相応しい企業を発掘し投資することができたのは、ご自身も先行きの見通せない環境にありながらも、共感しご支援くださった皆さまがいたからです。ご協力くださいました皆さまへ、心より感謝申し上げます。

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