ARUNとの出会い(木方元治さん)
ARUNを応援してくださるメンバーの方は、どんなきっかけでARUNと出会ったのでしょうか。
このシリーズでは、ARUNとの出会いの背景や、その方の人生にも触れながら、ご自身の言葉でメッセージを綴っていただきます。
今回は、多方面でARUNの活動を支えてくださっている木方元治さんからのメッセージをご紹介します。
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みなさんは、「サンチャゴに雨が降る」という映画をご存じでしょうか?
1973年9月、チリのアジェンデ政権はピノシェ将軍率いる軍のクーデターにより崩壊。チリはピノシェ将軍率いる軍事政権が握ることになります。当時、チリで一番のチリ大学で化学者として研究を続けていたJoseはチリ大学構内に立てこもり、軍事政権に激しく抵抗。その抵抗むなしく、Joseはチリ政府から国外追放の処分を受けることになります。Joseは国連難民としてフランス政府が受け入れることになり、フランスで研究を続けることになりました。
そんなJoseに僕はフランスの田舎の大学で出会いました。
Joseと僕の友情は深まりましたが、その時の僕は国外追放という運命の重さを理解できず、Joseの思いを十分受け止めることのできない毎日をすごしていました。そんな僕に、ある日Joseが見せてくれたのは彼のパスポート。それは彼の母国チリのパスポートではなく国際連合の発行した難民パスポートでした。そのパスポートを僕に見せながら彼はチリにいる両親、兄弟、girl friendのことを話してくれました。それを語るJoseの目つきは悲しみを奥に秘めつつも自分の運命を正面から受け止めるとても強い眼差し。そして祖国を思うとても強い愛。
僕の海外との本当の出会いはこの日に始まりました。
それから40年。ARUNで功能さんに誘われて、インド、インドネシア、カンボジア、など多くの国からの若い社会起業家に出会いました。
起業家たちの熱い語りを聴きながら、僕はしらずしらずのうちにJoseの眼差しを探している自分があることに気が付きました。そして起業家たちの眼差しには時代は違うけれど、自分たちの国を思う輝きが潜んでいました。
ARUNで出会った起業家たちも自分たちの生きてきた祖国への素敵な思いを僕たちに教えてくれました。
素敵なARUNの仲間たち。もっともっと世界の仲間を広げたいですね!
(文:木方元治)